2024年東京柏会総会開催報告
去る2024年7月6日(土)午後、千代田区丸の内3-1-1国際ビル8階「日本俱楽部」において令和6年度の東京柏会総会を開催いたしました。
当日の総会の状況は、Youtubeの「東京柏会公式チャンネル」 https://youtu.be/gqGFV7tA_uM の動画でご覧いただけます。
(要旨)
新会長に堀井氏
ウクライナのカテリーナさん公演、感動呼ぶ
89人参加で盛況の東京柏会2024年総会
東京柏会は7月6日、総会を3年連続の対面式で東京・丸の内で開きました。この総会を機に、会長を8年務めた矢代隆義さん(高20)が退任し、新会長に声優の堀井正人さん(高28、芸名・堀井真吾)の就任が出席者の拍手をもって承認されました。
また、ウクライナ出身で祖国の伝統楽器バンドゥーラ奏者、歌手のカテリーナ・グジーさんの特別公演が大きな感動を呼びました。総会には89人が参加する盛況で、和やかな懇談が続きました。
堀井新会長は「一生懸命に務めます」と決意を語ったうえで、「元来、人を喜ばせることが好きなので、(東京柏会が)楽しい集いになるよう努力していきたい」とあいさつしました。
来賓の櫻井雅浩・柏崎市長(高33)は、6月恒例の「えんま市」は200年の歴史があると紹介し、「今年は38万人が来場して、今までの最多を記録した」と述べました。
また、電力問題にも触れて、「いまはCO2(二酸化炭素)を出しながら、電力の75%を火力に頼っているが、太陽光発電にも取り組んでいきたい」と語りました。
別の出張と重なって参加できなかった母校の北岸信治校長はビデオメッセージを寄せ、「生徒の心に火をつけたい」と力を込めました。
2023年度の東京柏会の収支報告と監査報告は拍手で承認されました。
さて、カテリーナさんの公演です。彼女は生後30日で生まれ故郷チェルノブイリ(ウクライナでは現在「チェルノービリ」)の原発事故で被災しました。そして、現在進行形のロシアによるウクライナ侵攻。
カテリーナさんは、ウクライナ国旗や映画「ひまわり」を想起させる、きれいな黄色のスカートで登場し、「生まれたばかりの赤ちゃんをはじめ、何にも悪いことはしていないのに、今だに戦争が続いています」「日本でこの楽器(バンドゥーラ)を使って、ウクライナの現状を、音楽を通して伝えています」と、巧みな日本語で話しました。
1曲目は、ウクライナの子守歌として親しまれている「幸せの鳥」、2曲目に日本の「川の流れのように」を入れました。
「イマジン」や「翼をください」など6曲を歌い、アンコールに応えて「ふるさと」を無伴奏で披露し、聴き入って涙を流す会員もいました。
「バンドゥーラ」という楽器は、強いて言えば「琵琶」に少し似ていなくもないですが、重さは8キロ、弦の数は65本もあって、爪で弾く楽器としては最多だそうです。
会場はコンサートを想定していない構造ですが、企画会社「フルタイム」を経営する渡邉匠さん(高44)とスタッフ、音響会社「イーストオーディオ」代表取締役の栃堀悟さん(高44)らの活躍で、見事なコンサートに仕上がりました。
総会は懇談に移ります。新型コロナウイルス禍の中での総会と違って、今回は軽食と酒類も用意し、柏崎から駆けつけた柏中・柏高同窓会の土田新吾会長(高16)の音頭で乾杯です。各テーブルにそれぞれ着席し、ビールなどのほか、ウクライナのワインや、品田武彦さん(高13)差し入れの日本酒もあり、好評でした。
テーブルでは、久しぶりの再会にそれぞれの近況を紹介し合ったり、情報交換をしたりして楽しみ、カテリーナさんも懇談の輪に加わっていました。
懇談の途中、東京柏会の新たな幹事として、森川晃さん(高28)、柄澤優子さん(高32)、南波和彦さん(高33)、松岡あけみさん(高44)、永宝千晶さん(高54)、髙橋翼さん(高58)が紹介され、女優の永宝さんが総会全体の司会・進行役を初めて務めました。
参加者は、協賛企業の岩塚製菓、ブルボン、山崎製パンから提供してもらった菓子類をお土産として受け取り、持ち帰りました。
今回卒業される矢代会長と同期の棚岡さん、永井さんを囲んで、7月11日に総会の打ち上げと慰労会を行いました。
大盛況の総会を受けて、楽しい集いとなりました。