2023東京柏会総会
開催報告
2023年東京柏会総会開催報告
去る2023年7月8日(土)午後、千代田区丸の内3-1-1国際ビル8階「日本俱楽部」において令和5年度の東京柏会総会を開催いたしました。
当日の総会の状況は、Youtubeの「東京柏会公式チャンネル」https://youtu.be/jG0VnXflQiw の動画でご覧いただけます。
総会の概要は、次の通りです。
〇 総会の状況
(要旨)
今回も対面で総会開催・74人参加
4年ぶりに来賓招待
熊木毅さん(高28・丸紅理事)が講演
東京柏会総会は7月8日(土)午後、前年同様対面式で東京・丸の内の「日本倶楽部」で開催いたしました。未だ収束していない新型コロナウイルスの対策として、今回も講演を中心に、酒食を伴わない形式で行い、74人が参加しました。総会には4年ぶりに来賓を招待し、講演では丸紅理事の熊木毅さん(高28回)が長く携わってきたガス・石油開発の経験をもとに「私の見たカタールとロシア(ビジネスを通じて)」の演題で興味深い話を披露しました。その後の懇談で、参加者は旧交を温め、情報交換を楽しみました。
4月に着任したばかりで来賓として参加した北岸信治校長は、柏高の現況を3点にまとめて紹介しました。
①学校行事はコロナ関連規制から少しずつ元の形に戻し、体育祭やPTA総会なども通常開催、
②少子化に伴う高校の再編整備計画が7月6日に県教委から公表され、そのうち令和8年度に柏崎翔洋中等教育学校の前期課程の募集を停止、それに伴って、柏高に県立中学校を1 クラス併設。柏高の伝統を継承し、地区の中心校として生徒を育成する方針に変わりなし、
③三菱みらい育成財団に助成を申請し、6月に採用内定の通知。
内容は「柏崎から世界へ、エネルギーと環境をテーマにした国際共同研究」で、3年間で600万円の支援を受ける予定。(柏高の助成対象事業は「エネルギー、環境、海」をテーマとした海外高校との国際共同課題研究。ふるさと・地域に誇りと愛着を持ち、グローバルな視野および科学的思考力を擁し,地域や国の発展に貢献できる人材の育成を目指す=同財団HPから筆者追記)
北岸校長はそう説明したうえで、「生徒にやる気を起こさせ、生徒の心に火をつけたい」と力を込めました。
柏中・柏高同窓会の土田新吾会長(高16)は、柏高はかつて県下 No.4 だったが、今は No.10 にも入っていないとしつつ、「また一段と高い位置に登れるよう、何とかしていきたい」と話しました。
柏崎市の櫻井雅浩市長(高33)は、かつて10万人ほどあった市の人口はいま7万8千人、子どもの出生数は20年前の800人と比べて、柏崎全域で昨年は約390人、柏崎小学校の今年の新入生はわずか33人として、「柏崎の姿も変わってきているが、寂しい話ばかりではない」と述べ、えんま市なども完全復活し、風力発電も含めた再生可能エネルギーを柏崎の新しい産業として育てたいなどと抱負を語りました。
講演で登壇した熊木さんは、京都大学理学部を卒業して丸紅に入社し、エネルギー部門に長く関わってきました。中東の資源国カタールに、液化天然ガス(LNG)開発で、2回駐在し、ロシア「サハリンⅠ」の石油開発も進めました。
カタールについて、熊木さんは、炭素含有の少ない天然ガスの世界の生産・消費は増加し、生産コストの安いカタールには国際競争力があり、LNG業界をリードしていくとしました。ウクライナ侵攻で制裁下にあるロシアに関しては、安いロシア産資源は新興国の経済成長に寄与し、資源大国としての地位を維持、国際的な影響力を持つと指摘しました。
熊木さんは地球温暖化に対する「私見」として、「会社生活40年、化石燃料に関わり、化石燃料の正当な再評価が必要では」と締めくくりました。
総会には協賛品として、山崎製パン、ブルボン、岩塚製菓からお菓子を大量にいただき、参加者は全員、紙袋一杯に詰められたプレゼントを受け取りました。